昨年を振り返ると、転職、退職、父の死といろいろありました。
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私自身の体調も優れず、肩から指先まで動かすのに
一苦労の状態が続いています。
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薬などの効果のほか、次の就業まで時間があるので、
できるだけ体を休める算段をしています。
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昨年4月に、大京穴吹を退職した後、
5月には再就職をしたのですが、
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この会社の経営者が酷いこと、いままで数々の経営者を見てきまし
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たが、どの経営者にも比べられないほどの
「カス」でした。
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公共工事を主体にしていて、あとは数少ない
クライアントから依頼される耐震補強工事のみ、
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一見、聞こえは良さそうですが、
この会社新築工事はできません。
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なぜなら、経営者に技術的知識が皆無だからです。
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公共工事といっても新築ではありません。
改修工事だけです。
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普通の建設会社は、まず手を出しません。
赤字になるのがわかっているからです。
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そういった仕事しかとってこれないのは、
「営業」の力が存在しないからです。
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公共工事というものは、
書類作成業務が工事管理業務より多いことは周知のことです。
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東京都を除いては、これをできるだけ簡略化する方向に
動いています。
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以前から、この系統の仕事をしているのなら、
決まりきった書式を作成してデーターベースを
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作成し、担当者が現場名称や主要な項目を書き換えるだけで
書類を作成するのが普通です。
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ところがこのアホ経営者、全くそういったものを構築していません。
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今までやってきたのは、
その時の担当者が他社で作成したものを持っていたおかげで
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何とかやりくりしてきたようでした。それを、
今まで会社としてすべてやってきましたと嘯いていました。
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入った時に変だと感じたのは、会社事務所の形態が建設会社らしくないこと、
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給料が他社に比べると、良すぎる事。
これはこの会社の形態で仕事をすると
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当然やめる人間が後を絶たないから、
それを防止するためであるということが追ってわかってきました。
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下請け業者にしても然りです。
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前年使っていた材木屋が千葉に移転しているのに
自分で業者を探すことをしていません。
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人を雇い入れる前に、
工事をしやすくする段取りを全くしていないのです。
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給料を払って、現場を押し付ければ工事が終わると
考えている程度の低い人間です。
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建設業と名乗るのは、工務店や建設会社のように、
建物を一から作る業者だけではありません。
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建物を建てるに際して、
一連の作業の中に介在する業者すべてを指して言います。
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更地から建物を構築する建設会社に比べ、
改修工事だけしかできない会社や給排水工事から
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派生したリフォーム会社など様々ですが、
一から建物のことを学んで会社を起こした人と比べ
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私が愛想をつかした会社は、
部分的な作業しかしていない人間が起こした会社でした。
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東京都関連の入札に必要な見積もり明細書は、
あらかじめ積算数量が入っている用紙に
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値入をして、共通仮設工事などで係数をかけて
算出するだけの形式です。
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当然、積算数量に入っていない項目も山ほどありますが、
これを共通仮設などの中に
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うまく入れ込むか、項目を作成するかに
なります。
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図面自体もいい加減なものが多く、
現場を収めたことのない設計事務所が仮設計画を書くと
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施工場所までしっかりと敷きこまなくてはいけない敷き鉄板を、
途中までしか書かないで
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それをもとに積算しているというお粗末極まりないことを
平気でしています。
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見積もりする方は、こういったことを理解しないで値入をしてしまうと
後の祭り状態で
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現場が大迷惑をこうむります。
このバカ会社はまさに後者で、この件に関しての
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質問を全くしていません。
東京都関係の改修工事で一番汚いやり方は、
工事に関しての
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やりとりで施工業者の不備ではなく、
最初の設計においての不備は契約してしまうと
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全て施工業者の責任になるということです。
ですから、あえて手を出す業者はいないのです。
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業者に対する考え方も、
一般の建設会社と違います。
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普通、水道工事は職人さんが穴を掘り、
配管をして埋め戻すのが一連の作業です。
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水道屋さんは勾配を考えながら掘削をします。
すべての施工を考えれば高いのは当たり前です。
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それを、このアホ経営者は、
工事そのものを理解できないため、
穴掘りを土工にさせれば
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安く済むとしか考えないのです。
これには水道屋さんはじめ会社の監督連中も呆れていました。
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この会社の手配する土工は、
弟が経営する地盤改良会社が手配する外注です。
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こんなバカな形態で頼めば、高くなるのは目に見えているばかりか、
こちらの工程で
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工事を進めることができなくなります。
他を探そうとしないのは、身内で金を回すためです。
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とび職の手間より土工の手間が
高い見積もりを始め見ました。
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土工一人工30,000円という単価を
平気で入れてきます。
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兄弟そろってアホの経営者です。 | (第一話はここまで) |