ギャンブラーの時事放談

事件事故の真相を鋭く斬りこむ現場監督のブログです

入ってみたらとんでもない会社でした・・・みやび建設東京支店

一昨年12月(2020年)に、

滋賀県に本社を置くみやび建設に入社しました。

安全管理の職種で人材紹介の会社からの

スカウトメールが来ましたので、応募しました。

面接当初から、話がうますぎると感じていましたが、

入ってみてその杜撰な営業形態や

経営状況がボロを出してきたのです。

私の職務は、安全管理と品質管理です。

私より少し前に入社した安全担当の方が、

職務の準備を進めていましたが、

その方の話を聴くと、この会社そのものが、

安全管理を理解していないと言う事実が

見えてきました。

安全書類を作成された方はお分かりかと思いますが、

ォーマットに必要事項を書き込めば

殆どの書類が作成される仕組みを、

それぞれの会社は作っています。

現在は、グリーンサイトというサイトを通じて、

施工協力業者がそのサイトに自分の会社の

職人や社員を登録しておくと、同じ会員であるゼネコンが

そこから書類を引き出せるだけでなく

現場に端末を置いてスキャンするだけで、

職人の勤怠管理ができるまでになっているサイトです。

少なくとも、建設会社は現場を進める前に

この書類を作成し、

保管し現場に保存する義務が課せられているのです。

残念なことに、みやび建設はこのレベルにすら

達していない会社でした。

ここで、みやび建設の業務形態を簡単に説明します。

面接では、3年ほど前に東京進出をして、

初年度30億の契約を結んで、

2年目にあたる昨年が70億と言っていました。

この時点で、うさん臭さを感じました。

この社名自体、

いままで一度も聞いたことがありません。

滋賀の田舎の小さな建設会社で、

福祉施設や不動産業に

業務を拡張していたのを、10年ほど前に

ある人間が買収し、その者に乞われて、

社長になったのが今の経営者で、

副社長も同様な経緯で入社したようです。

当然創業者でもなく、

建設業のたたき上げでもありません。

この会社を買収した人間が、会長を名乗っています。

ゼネコンや工務店の皆さんにお尋ねします。

田舎の小さな業者が、

このような業務展開ができると思いますか。

まともなやり方で、それも大した技術力もない会社が

できるわけはありません。

そこには杜撰な受注体制があったのです。

支払い条件や工期が相手の言いなりで契約する

 

ばかりではなかったのです。

殆どの建設会社が見積もりを作成するときには、

詳細見積もりを作成しそれをまとめて見積書としますが

みやび建設は、概算見積もりで契約し、

現場が始まってから

詳細を作成するという

訳の分からないことをしていたのです。

工期も同様に、契約から1週間で杭工事着手など、

公的な手続きも無視する酷さ、

 

支払い条件も通常なら1,3,3,3や

2.5の4回払いなどが普通ですが、

ここでは1,8,1という

契約も結んでいました。

建築物のほとんどが、

投資目的の賃貸なので10階建て前後が主流です。

RCの建物でこの契約をすると「8」の支払いが

10か月以上先になることになります。

その間の収入を埋めるため、契約を増やすのですが、

すでにそこから自転車操業は始まっていたのです。

これが7月の給料遅配に繋がることになるのです。

ここまでくると会社の経営は破綻を期していました。



Vol.2以降はこの会社の

建設業法違反について触れていきます