ギャンブラーの時事放談

事件事故の真相を鋭く斬りこむ現場監督のブログです

山口達也書類送検に観るマスコミの不公平

以前、稲垣吾郎が警察沙汰になった時、各報道機関は
名前の後に「メンバー」という文字を付けた。
犯罪者を呼ぶのにこの文字は必要ない。
むしろ異常である。この理由は言うまでもない。
ジャニーズ事務所の反撃を恐れたからである。
テレビは数字を稼げる番組に
ここのタレントを多く起用し、
また新聞も芸能関係の取材において
「拒否」を恐れたからである。
ここには、
本来あるべきのジャーナリズムは影も形もない。
完全なる保身のための特別扱いである。
政治家や役人の不祥事なら容赦なくたたく癖に
ほぼ社会情勢とは関係のない奴らの集まりには
気を遣うおかしな構図である。
こいつらに、政治家たちをたたく権利はない。
そして今日、なぜ「犯罪者」が堂々と釈明会見をするので
あろうか。またそれを生中継している異常事態。
書類送検をされた以上、
本来なら起訴まで行く事件である。
今回は「示談」成立で不起訴か起訴猶予、悪くても
略式起訴で完了する見通しである。
ただ、これとそれとは意味が違う。
常識ある人間なら、絶対にカメラの前に立つことは
できないはずである。
大半は弁護士を通して手記を発表するにとどめるのが
通常の流れである。
この会見で、それを聞く奴は一人もいなかった。
この国のマスコミは「公平性」という言葉を知らないみたいだ。
あの殺戮宗教団体の
死刑囚の名前の後に「メンバー」をつけて呼べるのか。
世間はどんな反応をするか。
両方とも「犯罪者」に変わりはない。
アルコール依存症は精神が相当強くないと
克服はできない。
病院通いで治せるほど軽ければよいが、
山口達也の場合、もはや入院治療が必要なレベルで
あることがこの事件の背景を通して
読み解く事ができる。
ジャニーズ事務所のタレントが騒動を引き起こすとき、
社会的に必ず大問題に発展する。
これは、事務所の社会に対する教育が
成っていない証拠である。
そしてこの状況を「擁護」し続ける日本の報道機関、
いつからこんな腑抜けになったのだろうか。