ギャンブラーの時事放談

事件事故の真相を鋭く斬りこむ現場監督のブログです

三菱、スズキのデータ収集方法に見る国の見当違い・・・燃費計測の基準とは

三菱、スズキと燃費データ算出において「不正」が

あったと騒いでいますが、そのデータがそれほど重要な

物なのでしょうか。

以前から車の広告に燃費がどうのこうのと謳って

ありましたが、必ず横に10モード燃費だとか

その算出方法を書き込んでいました。

あれを見ただけで、実際に町中を走行して、信号なんかで

止まったり急加速をしたりすれば絶対にあの数値が

確保できないと確信していました。

近年、実際に走行した車の中には、その発表数値を

上回る優れものが出現しているようです。

スズキもそうですが、あのデータ取りの理屈はよく

わかります。エンジンの性能を示すのであれば

「無風」で測定するのが当たり前です。

そのデータをもとに売り出しの時に、実際の走行では

これくらいですといったやり方のほうが、消費者は

理解しやすいのです。

メーカー2社が行った行為は、不正と呼ぶには

国の検査基準を考えたときに、

いささか語弊があるように思えます。

データを書き換えるのは不正ですが、データ算出方法を

変更するのが不正だとは思えません。

メーカーが手法を変えたのは、国の基準に実際とは

相反する考え方が含まれているからではないでしょうか。

私はモータースポーツをやっていたころから

三菱ユーザーですが、燃費を考えてステアリングを

握ったことはありません。

競技をしている人たちで燃費を気にするのは、耐久レース

くらいではないでしょうか。

アクセルを踏み込んで即座に加速できる車しか乗っていない

人たちに今回の件はどうでもいいことです。

燃費を気にするのなら公共交通機関かタクシーを

使えば済むことです。

今回の三菱の件は、「手柄」を挙げれば何でも許されるという

誤った考え方が、そのリーダーたちに踏襲されてしまった

ということに尽きると思います。

なんのために「ラリーアート」を消滅させたのか

嘆かわしいことです。