ギャンブラーの時事放談

事件事故の真相を鋭く斬りこむ現場監督のブログです

理想と現実の差を考えない新党立ち上げ・・・烏合の衆が何をする

国会議員としては政治生命を断たれた人とか
 
自分の立場をなくし民主党を出て新党を立ち上げたものの
 
烏合の衆にならなければ国政に参加できないと悟った老人たちが、
 
今日旗揚げした「日本未来の党」に合流すると言っていましたが、
 
代表の嘉田さんいわくイメージ的にマイナスといっていました。
 
この新党の公約で10年後に原発をゼロにすると言っていましたが、
 
これは「嘘」です。
 
いろいろな政党が「脱原発」をそれぞれのスタンスでゼロにしていくことを
 
自民党を除いて叫んでいますが、
 
この人たちの中で代替エネルギーの比率や技術的に
 
開発可能で長期的にいつ頃完全移行できるのかを明確に言っている政党は
 
皆無です。
 
現状で原発建設を認めて着工している原発が耐用年数を
 
考え廃止になるまで40~45年かかります。
 
この程度の事なら誰でもわかりますが、ここから考えて
 
原発ゼロ稼働は2057年前後がまともな数字です。
 
地熱発電にある時期注目が集まりましたが、
 
タービン性能なら世界的に群を抜いていても、
 
タービンまで蒸気を持っていく作業の方がはるかに難しいのがこの発電方法です。
 
風力も然り、だいぶ前から試験的に設置が進んでいますが
 
その数値は全電力の数パーセントの規模でしかありません。
 
太陽電池はようやく住宅などに供給が始まったばかり、
 
この耐用年数でさえ公表はされていません。
 
地球温暖化のため化石エネルギーを燃やすのを制限して
 
来ましたが火力発電は大きく復活しました。
 
自然エネルギーを商業的利用として、実験、研究を繰り返し
 
実数値としてはじき出されるのは、早くて10年先です。
 
関西電力九州電力が値上げを申請しましたが、
 
この先10年はこの繰り返しになります。
 
だからといって原発を使い続けることはできません。
 
経団連の考えと電力会社の考え、自民党の考えは
 
一致していることを忘れないでください。
 
ただ現状で、原発ゼロに持っていくことの道筋を
 
「数値」をつかって説明できる政党はありません。