ギャンブラーの時事放談

事件事故の真相を鋭く斬りこむ現場監督のブログです

行き場のない結末・・・尖閣問題当事者が申し出たものの

尖閣問題のビデオ流出に絡み、神戸の海上保安官
 
その本人として名乗り出てきました。
 
国民感情として出てきて欲しくはなかったのですが、
 
それをめぐってマスコミ各社も騒ぎ捲っているようです。
 
しかし、この事案を冷静に視ると「事件」として
 
「立件」を考えるにあたり聊か疑問が出てきます。
 
第一に、この情報に対しての「守秘義務」の範囲は
 
どこからなのか、このビデオは本来、
 
海保が一般公開に向けて製作をしていたものであり、
 
その時点で「機密」扱いはされていなかった。
 
海保の職員同士では、このようなビデオは資料として
 
各自で提供できる環境にあった。
 
第二に、今回の流出ルートが本人の自供に留まり「物証」が確定されていない。
 
本人の自供だけでこの事案を起訴に持ち込むのには相当の無理があります。
 
検察がどのような判断をするかが微妙ですが
 
証拠不十分による不起訴処分、あるいは処分保留のまま何もしないか。
 
官房長官は国民の大半は「起訴」を望んでいるという馬鹿な事を言っていましたが、
 
「起訴」すれば国民の9割を敵に廻すことになるでしょう。
 
政府がこの事で動けば動くほど「恥の上塗り」になりますし、
 
現場の反感を買うだけです。