ギャンブラーの時事放談

事件事故の真相を鋭く斬りこむ現場監督のブログです

何をいまさらの犯人捜し・・・尖閣問題にみる「平和ボケ」

11月5日に尖閣事件のビデオが流出しましたが、

この経緯を見ていると、

最初から「機密」扱いされていた訳ではなく、

当初は海上保安庁一般公開を前提に資料を作成していたと言う事です。

それが10月17日になって急きょ

非公開云々という指示を馬淵大臣が発したようです。

この事件を受けて、

ごく一部の人が(国会議員を含めて)

情報管理がなっていないと言っていますが、

この経緯から管理、漏えいなど口にする方がどうかしています。

国の防衛に関して言うなら、

日米安保条約のもと「平和ボケ」になっている

国民や国会議員に比べ、常に現場で緊張状態の中にいる

海保の保安官や陸海空の自衛官の考えはおのずと違うことは理解できます。

その現状を踏まえてもなお、今回政府のとった行動は

われわれ国民の目から見ても筋が通っていません。

ロシアやアメリカの沿岸警備隊なら、

あそこまで相手がやってくれば撃沈で全員射殺です。

そこまでやって当たり前であり、それが国防意識です。

あの「当事者」を処分保留で釈放していながら、

今度はどうでもいいことに対しての犯人捜し。

漏えいした人間がわかっても、

喜ぶ国民は一人もいません。

野党もまた、このことをネタに国会審議を

どうのこうのと言っています。

今本当にやらなければいけない事は何なのか、

政権交代したことは、

それはそれで良いことだと思えますが

交代した方に今一つはっきりしたものが見えてきません。

小沢一郎の問題にしても、

本人の言ってきたことと、現実とでは

全く正反対な行動をしています。

党の幹事長の進言に対しても、首を横に振るだけ

野党はこのことを盾に予算審議を中断させる構えです。

民主党が予算通過を真剣に考えるのなら、

小沢一郎除名処分が妥当になります。

国政の場で、やっていることが余りにも稚拙で

情けないと感じているのは私だけでしょうか。