ギャンブラーの時事放談

事件事故の真相を鋭く斬りこむ現場監督のブログです

ZARD・坂井泉水「死までの軌跡」3・報道

私が報道各社へ送達した手紙を前文から掲載します。

皆様へ
私はZARD OFFICIAL FANCLUB WEZARDの一人として
今回の一連の事務所の執った行動に対して、また坂井泉水の死を
真正面から受け止めてあげたい為、あえて内部から声を挙げる行
動に出ました。これは、私たちのファンクラブに在籍する若いメ
ンバーが、我々と同世代になるまでに人の道を踏み外さないよう
年上の人間として手本になりたかったからです。
事務所が皆様に発表した「不慮の事故」は、我々ファンクラブの
誰一人として信じていません。私は彼女の密葬の翌日、彼らには
っきりとメッセージとして伝えました。
坂井泉水がどれだけの恐怖に怯え、どんなに寂しかったかそして
孤独だったか、すべてを一人で抱え込んでしまった彼女をわかっ
てあげられる人が周りにいなかったこと、それをご理解下さい。
人一人が死んだ以上そこにはそれなりの深い理由があります。
奇麗ごとでは済まされないことです。
それを若い人たちに知ってもらいたいのです。
彼女の孤独を理解しないで手を合わせることはできません。
報道機関の皆様は、今一度報道の在り方をお考えください。
事務所の行った発表はどう考えてもまともな理由が存在しませんでした。    私一人の力には限界があります。 今回はその限界まで行動をしました。警察に対しても正攻法で誠心誠意接していきました。 彼らは誠意をもって対応してくれました。     それが今回皆様にお知らせする書面です。                            私の知りうる限りの報道各社へメッセージを発信させて頂きました。発信先を下記に記載いたしました。
もし私に対してご質問があれば誠意をもって対応させて頂きます。

送達先
株式会社フジテレビジョン 編成制作局 とくダネ ! 特報部
日本テレビ放送網蠑霾鵐┘鵐拭璽謄ぅ瓮鵐閥鼻/秦衒麁札丱鵐シャ!
株式会社TBSテレビ 編成制作本部制作局 2時っチャオ!
株式会社テレビ朝日 編成制作局 ワイドスクランブル
東京メトロポリタンテレビジョン 5時に夢中!
株式会社日刊スポーツ新聞社
中日新聞東京本社東京中日スポーツ
デイリースポーツ新聞社
蟷唆鳩从竸景梗劵汽鵐吋ぅ好檗璽鎚埆原
株式会社報知新聞社スポーツ報知
株式会社スポーツニッポン



報道関係の皆様へ
差出人 ZARD OFFICIAL FANCLUB
WEZARD MEMBER'S NO.19057

坂井泉水の「死」までの軌跡について
私はZARD OFFICIAL FANCLUB WEZARDのメンバーの一人です。
坂井泉水の死因やその報道のされかたに納得がいかず、彼女の密葬のあと一人で調べを進
めてまいりました。その結果、彼女の病状、精神状態、環境はもとより入院中の行動や言
動をもとに分析し、なぜ自ら命を絶ってしまったのかを自分なりに解明しました。
そして最もお伝えしたかったのが事務所の責任です。明らかに今回の責任の大半は事務所
のマネジメントミスです。マネジメント本来の意味を分かっていなかったのが原因です。
彼女の死を「不慮の事故」と勝手に決め付けたこと自体、隠ぺい工作が行われたと思われ
ても仕方のない行動でした。私は密葬の翌日、WEZARDのサイトからビーイングのスタッフ
に向けてはっきりとしたメッセージと希望を伝えました。    「不慮の事故」を信じるファンがいると思いますか・・・と。
そして音楽葬の当日配られた写真は、私がお願いしたものでした。
私が最初に着手したのは、彼女の病状分析です。貴方達報道機関は、彼女の軌跡ばかり知
らせるだけで、今回の死の要因となった「肺がん」についてはどこも報道していませんで
した。彼女の肺がんにおけるステージ(病期)は既にb期に入っていました。
これは治療方法から容易に判断できます。国立がんセンターのサイトでは介護する立場の
人へ細かい情報を提供しています。術後一年以内の再発がどれほど怖いことかは皆様もお
わかりになると思います。彼女の場合局所再発ではなく遠隔転移再発、しかも子宮から一
気に肺まで転移してしまったのです。彼女のステージから導き出される5年生存率は、肺
がんを単独で発症した場合15~20%でした。しかし彼女の場合は違います、肺から下の臓器
すべてに遠隔転移再発の危険性があったのです。     彼女の若さと再発までの治療を診ると、抗がん剤が「がん」に対抗しうる効き目を持っていなかったという現実がわかります。
私は彼女の余命を1年~1年半と判断しました。泉水もこのことは少なからずわかっていた
のです。貴方達の報道の中で「復帰に向けた打ち合わせ」や「新曲リリース」といったこ
とが出ていましたが、おかしいとは思いませんでしたか。肺がんを患っているのに声を出
せると思いますか。これは泉水が行動としてあらわした「現実逃避」の症状です。
3月に泉水の病気が再発した時点で事務所は「もう助からない」と判断しなくてはいけな
かったのです。そして精神的なケアをしなければならない状況の判断を誤ったのです。
私たちファンクラブに対して事務所は3度も裏切り行為をしています。      最初は泉水の願いを受け入れたため子宮がんであることを伏せたこと、二度目は再発を隠し、それを彼女の希望としたこと、三度目は死因を隠したことです。     私は、自分の考察をまとめ警視庁四谷警察署鑑識係へ6月11日の日付で「現場再検証のお願い」と題して書簡を送達しました。その後今度は、警視庁のルートから「公式見解の発表」はいつ行わ
れるのかという質問を送りました。その回答を貰ったのが音楽葬の翌日、捜査責任者自ら
私のもとへ連絡をいただきました。             「今回の件で警察の公式見解の発表はしません。
なぜなら、物証・痕跡が一切発見されなかったからです。物証・痕跡が発見されない以
上警察としても事故とも自殺とも判断できないからです。推測で判断することはできませ
ん。現時点ではっきりと言えることは、事件性がなかったということだけです。よって警
察は公式見解の発表はしません。」という丁寧な回答でした。私はこれを聞いたあと念押
しのため再度聞き直しました。「本当に何も発見されなかったのですか」と、捜査責任者
はこのとき「なんにもなかったんですよ」と語気を強めにおっしゃいました。電話を切っ
た後あることに気がつきました、それは捜査責任者が私に本当に言いたかったこと、捜査
上の守秘義務がある彼らが私に投げかけたメッセージをやっと理解できました。
それは世界レベルの鑑識捜査技術のことです。鑑識捜査によって物証・痕跡がそこになかった以上、そこには何も存在しなかったのです。彼女がそこにいた物証・痕跡が発見され
なかったのは、彼女がそこにいなかったということです。結果的にスロープの下で発見さ
れたということは絶対にありえない事象になったのです。
この事実は警察の鑑識捜査が立証してくれたのです。事務所が報道関係者に語った「不慮
の事故」は根底から警察によって否定されたことになります。
私は今回の件をファンクラブの仲間たちに伝えたく、執筆作業をしていました。最初の原
稿は60枚弱のものでしたが、ある出版社が出版審査までしてくれた著作になりました。
この原稿は現在手直し、加筆し別の出版社へ預けています。
彼女を10年以上支えてきたファンは、それと同じ期間自分の人生を彼女に支えて貰ってき
たのです。「勇気をくれた」「励ましてくれた」というレベルにはないのです。
そんな彼女の寂しさや絶望感、孤独、恐怖感を根本から理解してあげないで手を合わせて
も彼女を慰めることにはなりません。坂井泉水は自分で自分を守り通して死んでいったのです。蒲池幸子に戻るために。
しかし事務所のとった行動は彼女の生きざまを受け入れなかったのです。体裁を気にして
彼女の死を美化しようとしています。非常に残念なことは彼女の親族のとられた密葬とい
う行動です。親族もまた泉水のとった行動を恥じているとしか思えません。私たちは、彼
女のすべてを受け入れてきました、今回の彼女のとった行動も受け入れなければならない
責任があります。それが坂井泉水の人生だからです。わたしはZARD FAMILYの一人としてビーイングのスタッフにメッセージを送りました。自分たちの行動を反省し、関係者に謝罪
してほしいといった内容です。ビーイングのスタッフの中にあのサンミュージック社長で
あった相澤さんほどの度量を持った人間が一人でもいてくれたら事態は変わっていたかも
しれません。彼女が発見された状況を聞いた時、思い浮かんだ名前が「沖 雅也」であり
岡田有希子」でした。私が何を言いたいかお察し下さい。泉水もこの事件をはっきり覚
えていました。今回の一連の報道を通して強く感じたのは、報道の浅さでした。
なぜもっと「がん」について調べてくれなかったのですか。なぜ真実を追求してくれなか
ったのですか。報道の本質を原点をお考えください。私の著作の中では、ビーイングのスッタフを叱りながらも擁護していますが、彼らが反省しない限りこの一文を削除し、ビーイングへ送った手紙に差し替えるつもりです。
坂井泉水がファンクラブのサイトを通じてみんなに送った言葉があります。
2005年12月22日のメッセージにある " みんな ZARD FAMILY " という言葉です。泉水はこの言葉を言うために14年間待ちました。ライブツアーが終わった翌年になってやっと口に出すことができたのです。それから僅か4ヶ月後には病魔と闘うことになってしまったのです。
今回、皆様に発信したこのメッセージより少し前に、あるテレビ局の女性アナウンサーと
スポーツ紙の記者の方に私から一方的にメッセージをお送りしました。泉水の事務所に献花に訪れた際、わざわざインタビューしていただいたご縁で、前回の警察へ宛てたメッセージも強引にお送りしました。そしてスポーツ紙の記者の方は、私の文体とよく似た記事 を書かれていたのに好感を持ったのがきっかけでお送りしました。
お二人とも大変ご迷惑と思いましたがそうさせて頂きました。
私の著作は「訴訟になりかねない」という見地から最初の出版が見送りになった原稿です。
今回はそれをお見せすることはできませんが、ビーイングへ宛てた手紙を同封させて頂き
ました。彼らの行動を見守って下さい。



3-2へ続く