ギャンブラーの時事放談

事件事故の真相を鋭く斬りこむ現場監督のブログです

「事故」から「事件」へ・・・川崎介護施設変死事件

昨年、たった2ヶ月の間に同じ介護施設でたて続けに

起こった「転落事故」。

警察の判断で事故と自殺で片付けられました。

そして昨日から今日にかけて、この施設の職員が入所者に対して

虐待行為をしている映像が流されました。

普通、同じ場所で同じようなことが3度続いたら、だれでも

何かあると踏むのが捜査官です。

この3件の「事案」のおかしなところは、1つは居住階ではない

別のベランダから落ちていること。

残りの2つに至っては手すりを乗り越えて落下しているという事。

建築屋の立場から言わせてもらうと、あの手すりの高さは1200(ミリ)

あるという事、消防法上1100あればよしとするところを1200で

作っているのは自然落下を考えたことだと推察されます。

そして3名の年齢。

80代から90代のお年寄り、まず自殺の原因が見当たらないという事。

次に手すりの高さ、この1200という高さはおへそよりだいぶ上になります。

通常の健常者が乗り越えるにしても、しっかりと手すりを握って

手すりに体を預けて乗り越えるか、足で地面をけり上げないと

乗り越えられない高さです。

握力はおろか全体の筋力が落ちている老人では不可能に近い行為です。

1人に至っては椅子を使っていたとあります。

これを老人が誰にも気づかれずに音を立てないで運ぶことが

出来るのでしょうか。

落ちた時間帯も深夜から早朝と、人気のない時間帯。

これらを総合して「事故」と判断するのは警察として何も

考えていないという結論に達します。

そしてあのビデオ、日常的な虐待行為を考えれば

誰かが抱えあげて落としたことも考えられます。

一番疑問に思うのが、あれだけの施設でベランダ全体を見渡せる

監視カメラが設置されていないこと。

以上から導き出されるのは「殺人事件」の可能性があるという事です。