私の母校である安田学園高等学校野球部が甲子園初出場を決めました。
例によって寄付金の通知が本日届きましたが、
どれくらいの卒業生がこれに賛同するのかは微妙です。
すでに学校のH.Pやマスコミ報道で、現在普通科の生徒しか
募集をしていない現実をご存じの方も多いはずです。
私が卒業した当時、昭和54年3月ですがそのころには、
建築、電気、機械、商業、情報処理、情報技術、普通と
ほとんどの科が存在する総合学校でした。
隔週の週休2日制を導入したのもここが最初です。
普通科はその人数からあまり注目はされなかった存在です。
昨年、同窓会の会報の中で理事長(もちろん安田財閥)の記事がありました。
この学校は創立当初からモノ作りを主眼に生徒を育成してきたのですが、
その役目はもう終わったと自己満足な内容でした。
ここまで学校の経営者が愚かものだと、卒業生の半数以上は
憤慨しているでしょう。普通科より職業課程の卒業生の数が圧倒的に多いのです。
現在普通科以外はほとんどの科が廃科になり
情報系の科も生徒を募集していません。
ただ野球部が頑張ってこの結果を勝ち取ったわけですが、
普通科以外の卒業生はこの学校を再び訪れる機会を奪われてしまっています。
私の恩師も最後は追われるように辞めてしまった経緯を伝え聞いております。
こんな状況で諸手を挙げて喜ぶ卒業生が大勢いるとは思いません。
このさき、この甲子園出場で志望する生徒が一時的に増加すると思いますが、
「常連」にはなれないでしょう。
こんな寄付をあつめるなら、
いっそのこと安田財閥から全額出してもらえばいいのです。
帰る場所がなくなったということは廃校も同じです。
今校舎を新築していますが、以前は建築科の先生がその
設計に関与した時期もありました。
今は遠い昔です。
もちろん私も寄付はいたしません。