ギャンブラーの時事放談

事件事故の真相を鋭く斬りこむ現場監督のブログです

捨てコンのない基礎工事・・・セキスイハウスの現場で

二週間ほど前から私の住んでいる建物の

向かいで建築工事が始まりました。

大きな駐車場の半分をつぶしての工事です。

駐車場を作る時になんでもかんでも埋めたみたいで

かなりのガラが搬出されていました。

最初は鉄骨のアパートかなと思って工事を

眺めていましたが、先ほど基礎工事を見たところ

明らかに木造の基礎でした。

この現場の工事、少し変わっていて、いきなり6メートル

位のPC杭を打ち込んでいたので、てっきり鉄骨かとおもいきや木造でした。

そのPC杭の施工意味が全くの理解不能ですが

どうやらよほど予算がないものと考えられます。

木造で地盤が悪い場合は柱状改良の上ベタ基礎に

するか、いきなり耐圧版で立ち上がりを造るかになります。

このPC施工を見ていると、
 
穴を掘ってPC杭を突き刺しただけで、
 
セメントミルク系の材料は何も使っていません。

上モノが木造だけにこの程度の支持層を構築すれば

との考えでしかの工事としか思えませんが、

柱状改良とベタ基礎の工費とこのPC杭と布基礎の

工費を天秤にかけたうえでの選択だと思います。

ただ、捨てコンも打たないで砕石の上に配筋をして

基礎を構築するやり方はいかにも「手抜き」としか言えません。

私も二十数年ぶりにこのやり方を見ました。

大手ハウスメーカーの基礎は大概ベースと立ち上がりを

一発打ちで行いますが、接地面のふりくを直さなければ

精度面でかなり悪いものになります。

深基礎部分もあるようですが、私が浦安の舞浜で

三井不動産の基礎工事を施工した時とは雲泥の差です。

施主が素人なのをいい事にやっている工事にしか思えません。

工事現場としての体裁は整っているようにアピール

していますが、私の地元は建築関係者が結構住んで

いますので、じきにあれこれ話題になるかもしれません。

ただどうしてもPC杭を使った意味が理解できません。