今放送中のTBS「噂の東京マガジン」で解体工事に伴う
苦情の現場を見ています。
住宅街で行う解体工事にしては、業者のレベルが
非常に低いということがビデオからわかります。
鉄骨解体ならレッカーで吊り上げながら切断して
細切れにすればそれなりに騒音は防げます。
振動の伝わり方から見て、あの土地自体地盤が良くない
ということもすぐにわかります。
ひびの入っている個所は、ほとんどがジョイント部分で
力の逃げるところばかり、構造体にダメージは見当たりません。
コンクリートを破砕するならクラッシャーを使えば済むこと、
シート養生もできない業者の工事レベルならここまで金を
かけることはしません。
建築物本体は構造計算である程度の振動には耐えうる
作りをしていますが、仕上げ材は別です。
裁判うんぬんを住民の方が言っていますが、
この因果関係を説明することは非常に困難です。
状況的には解体工事が要因であることは100パーセント
ですが、これを証拠に基づいて証明することのほうが
とても難しいということです。
この被害要因の70パーセントは地盤が原因であるということです。
それと多少荒っぽい業者が施工したことが残りの30パーセント
という分析になります。
補償という観点で訴訟を提起しても審理は進まないと考えます。