今日、11時のNHK総合テレビのニュースでどこから調べたのか分かりませんが、
随分いい加減な建物に関する説明をしていました。
普通、RCの建物は各階に基準墨を立ち上げるためにフロア四隅に穴をあけます。
昨年の事でしょうか、大阪の公営アパート火災が大きくなった原因が
この穴(通称ダメ穴)を埋めていなかった事が大きな要因と伝えていました。
ここで報道は大きな誤りを伝えています。
この穴は下階に下げ振りを下して上に墨を立ち上げるために使うものであって、
建物の傾きを調べるものではありません。
むしろ基準墨を上階に移すことによって、建物の変位を
防ぐ働きをする一因をなすものです。
このダメ穴は、上階に行く段階で埋めていくのが普通ですが
昔はこう言った事を細かく言う監理者が居なかったのではないでしょうか。
焼跡の映像には鉄筋が見えなかったので、最初からふさぐ
事を考えていなかったともとれます。
NHKには一報を入れておきました。